木質バイオマス発電について

木質バイオマス発電とは

日本国内の主要なエネルギー源である石油・石炭などの化石燃料は限りがある資源です。これに対し、太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、一度利用しても比較的短期間再生が可能であり、資源が枯渇しない「再生可能エネルギー」といわれ、石油等に代わるクリーンなエネルギーとして、政府はさらなる導入・普及を促進されています。
木質バイオマス発電とは、廃木材や木屑などをチップ化した木材チップを燃料と利用し、発生した蒸気でタービンを回して発電する仕組みです。木材が成長する際に二酸化炭素(CO2)を吸収するので、燃焼させた際に発生するCO2と差し引き、大気中のCO2が増えません。

木質バイオマス発電事業の取り組みおよび概要

ビル

ヤマムログループでは、多年に亘り、木質廃棄物のリサイクル事業を進めてきました。その経験を活かし、二酸化炭素の排出削減に貢献でき、且つ、エネルギー供給と木材のリサイクルを両立できる、再生可能エネルギーの普及の一翼を担いたいと考えます。
今回、木屑リサイクルプラントで製造された木質燃料チップを、木質バイオマスボイラ燃料(約140t/日)に使用し、直接燃焼により蒸気を発生させ、蒸気タービンにて電力(約3,550kW)を発電します。発電した電力は、発電所内電力へ使用以外は電気事業者へ売電を行います。
(平成27年1月営業開始予定)

木質バイオマス発電のメリット

木材資源の有効的な利用

・バイオマス発電にリサイクル木材(木材チップ)を利用することによるリサイクルの推進
・国産木材の利用およびエネルギー自給率アップに貢献
・森林整備の貢献および環境保護

二酸化炭素の排出抑制

二酸化炭素排出抑制

バイオマスはCO2の増減に影響を与えない性質「カーボンニュートラル」を持っています。
つまり、植物などの生物に由来する燃料(バイオマス燃料)を燃焼させるとCO2が発生しますが、その植物は成長過程で光合成によりCO2を吸収しており、ライフサイクル全体でみると大気中のCO2を増加させず、収支はゼロになるというものです。
よって、ガソリンや重油などの化石燃料の代わりにバイオマスを使えば、事実上CO2排出量の削減を図ることができます。

いぶきグリーンエナジーバイオマス発電所(平成27年1月稼働)

バイオマス発電所完成予想図

バイオマス発電所プラントフロー

バイオマス発電所プラントフロー